瑠璃色*旅日記

旅に出かけるのはいつだって楽しい

冬のトルコ紀行

トルコ旅・最終日~イスタンブール・トプカプ宮殿

ホテルでツアーの皆さんと合流し、午後はトプカプ宮殿へ。

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こちらではなんと言っても宝物館が人気です。
展示されている宝石たちは、オスマントルコの繁栄ぶりを象徴するものとして有名です。
でも私、あまり大きな宝石は好きじゃないなあ。
何かの呪いがかかってそう、なんて思うのは私だけ??

それよりも私が興味深かったのは衣装のほうです。
歴代のスルタン達が着た華麗な衣装は、やはり日本の和服の柄にも似ています。
思わず、これ西陣織!?と言いたくなってしまうようなものもありました。
こういうのを見ると、同じアジアとしての親しみを感じるのですが、
トルコは確かEUに加盟したがってるんですよね。
アジアとは言われたくないかもしれないですね・・・。



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トプカプ宮殿からボスポラス海峡を臨む。



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夕暮れのブルーモスクを見ながら地下宮殿へ。



tk716.jpg地下宮殿と言われていますが、
もともと貯水池として
作られたものだそうです。
300本近い柱で支えてるとか。
映画『007ロシアより愛をこめて』
のロケが行われたそうで、
実は帰国後すぐにDVDを買いました。
後でゆっくり見るつもりです。

写真は幻想的に撮れてますが、
実際には人が多くて疲れました・・。
でもこれで全行程終了。
お疲れさまでした。
















tk717.jpg妙にド派手なイルミネーションの
レストラン街で最後の夕食。
ガイドの話では、
最近のイスタンブールでは渋滞が多く、
しかもいつどこで渋滞するか
全く読めないとのこと。
早めに空港へ向かいました。








tk718.jpg渋滞にはあわず、スムーズに空港へ。
ガイドのアブラハムとはここでお別れ。















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日本へ―。

行きは14時間もかかったのに、帰りは10時間ほどでした。
問題なく関空へ着き、ツアーの皆さんともお別れ。
本当にいい方たちばかりで、名残惜しかったです。



tk720.jpg国内線で福岡へ。
行きにはここを走ったのだ。
キツかったなあ~。
でも間に合って本当によかった。
楽しい旅であったことよ・・。
























―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*

旅の前半、カッパドキアやパムッカレでは、大自然の力に圧倒されましたが、
イスタンブールでは人間の歴史の難しさを感じました。
ちょうどそんな時にガザの問題が勃発・・。
あの地域ではまだこんなことが続いていくのかな・・。
歴史の重みを考えると仕方ないような気もしますが、
現代に生きる人たちが犠牲になっていくのはつらいですね。
私たちに飛びっきりの休暇を与えてくれたトルコの人々が平穏に暮らしていけるよう、
心から祈りたいと思います。

トルコ旅・最終日~イスタンブール・ドルマバフチェ宮殿

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トルコにはみかんがたくさんありました。
オレンジじゃなくてみかん。
どのホテルでもバイキングの時には山のように積んでおいてくれるので、
いくつかもらっておいて、ホテルの部屋やバスの中で食べると、最高においしかった。
みかん万歳。


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最終日は午前中がフリーでした。
前日、クルージングの時に見た、ドルマバフチェ宮殿へ出かけました。
ヨーロッパの様式を取り入れた宮殿で、それはそれは豪華です。

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階段の手すりの支柱がクリスタルガラスです。贅沢でしょ。


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大理石のお風呂です。贅沢でしょ。



イスラム教では偶像崇拝が禁じられているので、
神様はもちろん、人や動物の絵も装飾として使われません。
基本的に草木の模様ばかりです。
ヨーロッパのこのテの宮殿では、
壁や天井に、天使とか聖書の一場面とか、ギリシャ神話の神々とかが描かれてるけど、
実は私はああいうのちょっと苦手です・・。
でもイスラムの草木模様は好きだなあ。日本の古典柄に通じるものがありますね。



tk707.jpg宮殿内では個人の観光客は、
勝手にうろついてはいけません。
ガイドさんと一緒に見学します。
でもガイドは、英・仏・独とトルコ語の
4ヶ国語のみなので、
とりあえず英語チームに。
せめて単語の一つ二つは聞き取ろうと
努力したのは最初の2分だけ。
後は、ガイドブックを見ながら、
適当に解釈してました・・・。
私たちが聞いてないのが分かってたのか、
少し冷たい表情のガイドさんでしたが、
カメラを向けたらにっこり。









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〈左〉昨日はこの前を船で通ったわけですね。
〈右〉衛兵さんもいます。何気にカメラ目線。



tk710.jpg私たちが帰る頃には列ができていました。
早めに来て正解だったようです。


























tk711.jpgタクシム広場で公衆電話を発見。
試しにカードを買って、
日本にかけてみると、
びっくりするほど安いんです。
ネット回線を使ってるかららしいけど、
詳しいことは聞かないでください。
とにかく私も実家へかけてみました。








トラムが走るイスティクラル通り。イスタンブールで一番の繁華街です。
この日も雨が降ったりやんだり。
ガイドは人が多くて疲れるかも、と言っていたけど、
このお天気のせいかそれほどでもなかった。
お店をひやかしながらぶらぶら歩き、
カフェでお昼を食べてからホテルに戻りました。

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続きはまたも次のページで!

トルコ旅・5日目~イスタンブール・ボスポラス海峡

午後はボスポラス海峡のクルージング。
相変わらず冷たい雨が降っていて、
クルージングにふさわしいお天気ではなかったのが残念です。
新市街の船着場を出た船は、ヨーロッパサイドに沿って北上し、
途中でUターンして、今度はアジアサイドに沿って戻ってきました。
とにかく寒くて、甲板には長くいられませんでした。

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〈左上〉ドルマバフチェ宮殿 〈右上〉ボスポラス大橋
〈左下〉ルメリ・ヒサル。15世紀に建てられた要塞で、今は公園になってるとか。
〈右下〉アジアサイドの風景。
こちら側は住宅地が多く、たくさんの人がヨーロッパ側へ通勤してるそうです。

この話を書くと、大勢の人からヒンシュクを買いそうなんですが・・。
この風景、どこかで見たことあるなと思ったら、関門海峡に似てるんです。
ひえ~ごめんなさい。
分かってます分かってます。
ここはイスタンブール。東洋と西洋を隔てるボスポラス海峡。
世界中の人たちが憧れる場所。
極東の小さな島の間の海峡と比べちゃいけません。
でも似てるぅ。ボスポラス大橋なんて高さといい長さといい、関門海峡大橋そのままって感じ。
ただ、潮の流れが速くて難所といわれている関門海峡と違い、ここでは波は静かでした。
こんなお天気でもほとんど揺れず静かなクルージングを楽しめました。


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船着場へ戻る時には、遠くにブルーモスクやトプカプ宮殿が見えて、本当に素敵な眺めでした。
ツアーの中には、「船から見るイスタンブールが大好き」という方もいらっしゃいました。
この写真の右手にはガラタ塔で、
左手のモスクはスレイマニエ・ジャーミィかな。



tk606.jpg船を下りてグランバザールへ。
この日の夜はフリーだったので、
私たちはここでツアーの皆さんと別れて、
2人でぶらぶらしました。
バザールはもっと怪しげな所かなと、
思っていたけど、案外明るい感じ。
ゆっくり見てまわったら、
何時間・・いや何日もかかるだろうな~。


















tk608.jpg前にも書いたけど、
バザールの人たちは皆語学に長けています。
日本語で話しかけられて無視してると、
韓国語、中国語と変えてくる。
夫はこういう所での値引き交渉が大好き。
ここで買ったものは『ガラスのつぶやき』で
紹介してますので、こちらも見てください。









グランバザールから少し離れた所にあるエジプシャンバザールは、
食料や日用品を売る庶民の市場。こちらも楽しかった。
見よ、この香辛料の山。迫力~!

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tk610.jpgタクシーでガラタ塔に向かいました。
坂の下で下ろされたので、
塔までかなり上りました。しんどかったー!
でも夜景が素晴らしいんです。
塔自体はそれほど高くないけど、
坂の上のせいかすごく高く感じて、
実はかなり怖かった・・。


















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tk612.jpgトラムでいったんホテルに戻ると、
ツアーの方が数名、
添乗員さんと一緒に夕食に出かける
ところだったので、
私たちも便乗することにしました。














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〈左〉小さなハンバーグのようなキョフテ。
お肉は羊かな、ちょっとクセがあるけど、まあおいしいです。
〈右〉皆でシェアしたピデ。要するにピザで、これまでの食事にも何度か出てきました。
上に乗せる具はいろいろみたいですが、この時のはシンプルにチーズだけ。
熱々ですごくおいしくて、あっという間になくなりました。

tk615.jpg巨大なナンを持ち上げてるのが、
添乗員さん。
本当にてきぱきと仕切ってくれて、
快適な旅でした。
後で聞くと、この時も、
ホテルに帰ってから一仕事してくれたそうで。
大変なお仕事です。











この日の夜は、ベリーダンスを見に行くというオプショナルツアーがあったけど、
参加しなくて正解でした。
部屋に戻るとくたくたで、何とか荷造りすると、すぐに寝ちゃいました。

トルコ旅・5日目~イスタンブール・ブルーモスク

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イスタンブールのホテルは、これまで泊まった中では一番よかった!
それなりに大きな建物だけど、中をうまく仕切ってあって、
こじんまりしたプチホテルにいるような落ち着きがありました。
他のホテルでもそうでしたけど、イスラムの国でもツリーは飾るんですね。
でも、よく考えたら日本も同じ・・異教徒のくせにクリスマスを祝ってますけどね。


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ブルーモスクへと向かいました。
写真に白い粒々が写ってるの、分かりますか??
この日は雨模様で、時々雪がまじったりして寒かったー。
標高の高いカッパドキアあたりよりイスタンブールの方がずっと寒かった。

tk504.jpgそれでもブルーモスクは長蛇の列。
ニューイヤーホリディということで、
世界各地からの観光客で賑わっていました。
こういうのを見ると、日本ではまだまだ
観光資源を生かしきれていないのでは?と思う。
京都や奈良だって、
もっと外国人を呼べそうなんだけど。










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ブルーモスクの正式名称は、スルタンアフメット・ジャーミィ。
建物の内壁を飾る青いタイルが美しいため、この愛称で親しまれています。
ただ、入ってみると真っ青というわけではないです。
私には青を引き立てる赤の色も印象的でした。

tk507.jpg2階の回廊に上がって
タイルを間近で見たかったけど、
時々取っていく人がいるとかで、
今は立ち入り禁止になってます。
世界中どこにでもバカ者はいるものです。













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ミナレットと呼ばれる尖塔が全部入りきらなかったけど、
ブルーモスクのほぼ全景です。
ガイドがちゃんと写真スポットに連れて行ってくれるんです。


で、すぐお隣と言っていい場所にあるのがアヤ・ソフィアです。

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こちらは、もともとビザンチン時代にキリスト教会として建てられ、
その後、この地をオスマン・トルコが治めるようになってからはモスクとされた大聖堂です。
このあたり日本人にはとても理解しがたい歴史の複雑さ・・。

tk510.jpg内部は暗くてあまり
いい写真が撮れませんでした。
と言っても今回の旅の写真は
すべて夫が撮ったものですけど。

全体的に傷んでいる印象でしたが、
もともと贅を尽くした建物だったみたいです。
世界各地から集めたという大理石を、
壁や床に惜しげなく使ってます。
色や筋の入り方が違う大理石を、
上手く組み合わせて模様みたいにしています。
大理石にこれほど種類があって、
こんな使い方ができるってこと、
初めて知りました。










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アヤ・ソフィアで有名なのはモザイク画です。
これはもちろんキリスト教会時代に描かれたもの。
モスク時代にはこの上から漆喰で塗り固めて、イスラム風に装飾されていました。
今のトルコ共和国が誕生してから漆喰がはがされてこの姿が見えたそうです。
時代によってあまりにも違う姿を見せていたこの大聖堂・・・
今、修復中ということですが、いったいどう修復するのかなあ??
それによっては、キリスト教徒とイスラム教徒がもめそう・・。不安だわ。



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この日のお昼ご飯はドネルケバブです。
パンに挟んで食べることも多いみたいだけど、
ライスの上に乗って出てきました。
おいしかったけど、ちょっと油っぽかったかな。







tk515.jpgターキッシュコーヒーにこりたので、
昼食時にはチャイを飲んでいました。
要するに紅茶だけど、
トルコのチャイは苦いんです。
私はお砂糖なしでは飲めません。
しかもどのお店も小さいー。
もっとがぶがぶ飲ませてほしかった・・。









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レストランの窓から金角湾が見えました。
イスタンブールの新市街と旧市街を分ける、細長い内海です。
右の方へ行くとボスポラス海峡につながります。
画面左上に見えているのがガラタ塔。
今残っているのは14世紀頃の建物だそうですが、
ビザンチンの頃から監視塔などがあっただろうと考えられてるそうです。
右手の橋がガラタ橋。
二層になっていて、上が道路、下にはシーフードレストランがあります。
道路は新市街と旧市街を結ぶ交通の要で、自動車がひっきりなしに走っているのに、
歩道は釣り人でいっぱいなんです。
下のレストランの窓からは釣り糸が垂れてるのが見えるそうです。


写真がいっぱいなので、イスタンブールの午後は、次のページで。

トルコ旅・4日目~パムッカレからエフェスへ

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昨日の温泉はこんな感じ。
画面右手の建物が室内のお風呂で、
手すりの部分がトンネルのようになっていて、
屋内と屋外・・いわば露天風呂へと行き来できるようになってます。分かるかな~?




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パムッカレは、段々畑のように連なる白い石灰華の岩棚。
鍾乳洞の中によく似た感じのができるけど、ここでは山の斜面にできてます。
自然の造形物としてはカッパドキアと同じぐらい珍しい。不思議な光景です。

昔はこの一つ一つの棚にお水(お湯)を満々と湛えていたのでしょうけど、
悲しいことに、今は水量が減ってしまってるみたいです。
水が流れないと石灰棚が傷んでしまうので、
日によって水路を変えて、まんべんなく水を流しているんだそうです。
今は一部分だけ許可されていて、石灰棚の上を裸足で歩けますが、
いずれは完全に立ち入り禁止になるかもしれないとのことでした。
そうなる前に石灰棚の感触を確かめることができてよかったです。

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〈左〉靴を脱ぐ人々。
〈右〉もちろん私たちも。



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このあたりはヒエラポリスという遺跡でもあるので、
ここかしこに朽ちかけた門や建物の一部が点在します。
私はこれに注目。
多分別の建物の柱を転用したものでしょう。
日本でも古材の再利用は昔から行われていたけど、
四角い石の間に丸いのを埋め込んでる大雑把さは日本では考えられないよね~。
日本の大工さんたちの精緻な技術をトルコ人に教えたら、
きっとびっくりするんだろうなあ。


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〈左〉ヨーグルト風味のスープ。
トルコのスープはどれも酸っぱくて辛く、私の口には合いませんでした。
寒いので温かいスープが飲めなかったのはちょっと悲しかった・・。
〈右〉お肉を串に刺したチョプ・シシ。
一切れがあまりにも小さいので、
何故ここまで小さく切る必要があるのか!?と、後に話題になりました。
でもおいしかった。



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午後からはエフェス遺跡の観光。2世紀頃の都市遺跡です。
アントニウスがここに滞在していた時に、
クレオパトラが大船団を率いて会いに来たんだってさ~。
ガイドは「地震が多い」と言うけれど、
それでもこんなに石の建造物が残ってるのがちょっと不思議。


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〈左〉ニケのレリーフは彫ったばかりのように鮮やか。
〈右〉貴族の邸宅跡?
モザイク模様の床の上でおすましの猫。


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この日もいいお天気で爽快だったけど、日陰に入るとさすがに寒かった。
この大通りの突き当たりにあるのが下の写真の建物。


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図書館だそうです。
日本ではまだ稲作が始まったかどうか、ってな時期に、
こんな壮麗な建物が造られてたんですね・・。圧巻です。
さらに、約2万5千人収容できるという大劇場もあります。
演劇などのイベントの他、議会のようなものも開催された・・・
とガイドが言ってた気がする。間違ってたらごめんなさい。


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これは客席から舞台を見下ろした写真ですが、
実は、同行のツアーの方が撮ったもので、帰国後送ってくださいました。
山の斜面を利用して作られた客席は、舞台から見上げると、
まるで甲子園球場のアルプススタンドのようにそびえ立っていて、
私などとても上れずただただ見とれるばかりでした。
でも中にお一人、勇気あるお方がいらっしゃいまして、
ツアーの皆があれあれと言ってる間にずんずん高みへ。
・・こうして見ると、劇場の外側に広がる眺望も素晴らしいですね~。
頑張った人にだけ見られる光景です!
素敵なおすそ分けをいただきました。Uさんありがとうございます。





夕方、イズミールという街から、国内線でイスタンブールへ。
この日の夕食は日本食ということになっており、
ツアーの皆でどんなものが出てくるのか危ぶんでいましたが、
鮭の味噌漬け風の焼き物や天ぷらなど、ちゃんとおいしかった。

tk414.jpgこの店のウェイター。愛嬌たっぷり。
誰が教えるのか変な日本語を使いまくり。
20歳!だそうです。
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