アンコール・ワットでの朝日を鑑賞するため、4時半に起きて出かける。
昨日に引き続き曇りがちのお天気のようで、
あまりきれいな朝焼けは期待できないけれど、
一生に一度のチャンスだもの、行かないわけにはいかない。
同じように考えたであろう大勢の人たちと、聖池の付近でじっと待つ。


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残念ながらやはり朝日は拝めず・・。
ここからだと、ちょうど中央塔の向こう側から太陽が昇ってくるはずなんだけど。
でも池の水際から動かずねばったおかげで素敵な写真が撮れました。

今回のツアーには5歳の男の子がいて、
頑張って早起きしたらしく両親に付いてきていましたが、
「朝ごはん食べたらまた遺跡の見学だよ。」とお母さんから聞かされて、
「遺跡はもうイヤ~!!」と騒ぎ出しました。
あはは、分かる分かる~。それは正しい反応です。
実を言うと、私でもちょっと飽きかけてきてましたもん。
でもこの日の午前中に行く所は、ぜひとも見ておきたい!と思っていたので、
ホテルの朝食をもりもり食べて、気合を入れました。


ank402.jpg改めて出発。
車で1時間弱かけて、
バンテアイ・スレイという寺院へ
向かいました。











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こちらは赤い岩石やレンガを使って造られていて、全体的にとても赤く、
一見、これまで見た遺跡とはかなり違う印象を受けます。
でも石に彫られたレリーフはやっぱりすごい。
アンコール・ワットやバイヨンより彫りが深いせいか、
近寄ってみるとややごちゃごちゃしてるようにも見えるけど、
全体を眺めると陰影に富んで優雅です。

ank404.jpgここで有名なのが、
「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバター。
かつてフランス人が盗もうとして、
つかまったことがあるんだってさ~。
おかげで、今は間近に寄って見られない。
まったくもうっ。
でも遠目にも優しい感じが伝わってきます。
モナリザ・・というより、
昔見たことがある法華寺の十一面観音像みたい。



















バンテアイ・スレイからの帰り道、
ちょっと寄り道してもらって、やし砂糖を買いました。
やしの樹液を煮詰めて作るもので、道路沿いで出来たてを売っています。
写真左下の湯気が立ってるお鍋、あれで煮詰めているんです。
シェムリアップの街中でも売ってるらしいけど、
どうせならこういう場所で買ってみたいもんね。
ちなみに日本に帰ってきてから、この砂糖でお菓子を作ってみました。
ほんわりした甘さで、なんだか懐かしい感じです。

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次はタ・プローム寺院へ。
映画のロケに使われたことで有名な場所です。
他の遺跡のように修復工事を行わず、発見当初のまま残されています。
樹木の根が建物を覆うさまは、まるで意志を持ってるみたいで、かなり不気味です。

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ank407.jpgこれは根の部分らしいけど、
くびれのない私の胴より太い。
ただ、この木は中が空洞で、
木材にも燃料にもならないらしい。
昨日からずっと案内してくれている、
カンボジア人のガイドは日本語ぺらぺらで、
彼によると「うどの大木」だそうです。
















タ・プロームはものすごく人が多くて、道も少し渋滞してました。
ガイドが思わず「信じられない・・。」とつぶやくほどの混み具合。
ベトナム人が多かったようです。
後から分かったのですが、ベトナムの連休に当たっていたようです。
最近、ベトナムからの観光客が多いそうなんですが、
我がガイドはそれをあまりこころよく思ってないらしい。
ガイドブックには、《カンボジア人はベトナム人に対して、
複雑な感情を抱いているので、うかつな事を言わないように》と書いてあったけど、
彼の話を聞くと、反対側の隣国であるタイについても微妙な感情を持ってることが察せられる。
それが彼の個人的な意見なのか一般的な見方なのか分からなかったけど。
いずれにせよ、隣国との関係というのは難しいものなのかも。
ましてや地続きなんだしね。
ベトナムからは大型バスで10時間くらいかけてやって来るそうです。それもすごい・・。




ank408.jpg午後もいくつかの遺跡を見学。
その中の一つ、バンテアイ・クディでは、
塔が崩れ落ちてこないように、
いくつかひもで留められてましたけど、
こんなんで大丈夫なんでしょうかー。
ここは、日本の上智大学が、
継続して調査をしている所らしいですが、
この時は人が少なかった。
前日からずっと人混みにもまれていたから
ちょっとほっとできました。

















街へ帰る途中、昨日見学した「象のテラス」が見えました。
アンコール・トムの「勝利の門」という門から入ると、
真正面に象のテラスが見えてくるんです。
車からちらっと見ただけだったけど、テラスの大きさに改めて脱帽!
昨日はあまりにも近くで見ていたために今ひとつ実感できてなかったみたい。
「勝利の門」は要するに凱旋門。
外国に遠征していた兵士たちがここを通って帰ってきて、
このテラスで王様に迎えられたわけだ。なるほどね~。
兵士たちの高揚した気配がそこここに残っていそうな気がしました。




ank409.jpg雨が降り出す前に、と早めにホテルへ。
明るくてゆったりしたホテルです。

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せっかくなのでプールで泳ぎたい、と夫。矢印の先にご注目。
この後、またまたスコールがやってきて、あっという間に視界が真っ白に。
観光中に降られなくてよかったー!!
これから本格的な雨季になると、日に何度もこんな風に雨が降るみたいですが、
日本の梅雨時のように、一日中しとしと降り続くという感じではないらしいです。
この濃密な雨が、昨日プノン・バケンから眺めたような密林を育てるのね・・。




ank412.jpgホテルで夕食。
ここでもアプサラダンスのショーがありました。
ご飯はやっぱりおいしかった。